スピードスケートのW杯第1戦は22日、長野市エムウェーブで開幕する。今季のW杯開幕を前に出場選手は21日、会場のリンクで最終調整を行った。女子のエース・高木美帆(TOKIOインカラミ)は「先週の四大陸選手権からここまでしっかりと準備できた。W杯の第1戦を国内で行えるのはうれしい。自国開催はモチベーションもすごく上がる」と気持ちを高めた。
今大会は世界記録を持つ1500メートル、22年北京五輪金メダルの1000メートル、同銀メダルの団体追い抜きにエントリーした。団体追い抜きは今季初レース。佐藤綾乃(ANA)、堀川桃香(富士急)とベストメンバーで臨む見込みで「(26年ミラノ・コルティナダンペッツォ)オリンピックに向けて、滑れる回数はそんなに多くない。少しでも収穫のあるレースをしていきたい」と位置付けた。
戦術面も変化が見られそうだ。昨季は世界的に主流となっている先頭交代を行わない形で戦ったが、今季は「昨シーズン以上に夏場からコミュニケーションを取って、どういう作戦がベストなのかを話し合いながら取り組むことができていて、少しずつ手応えを感じているところもある。まずは初戦でどこまでできるかを試していきたい」と隊列の変更を示唆した。