◆ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12 スーパーラウンド 日本9―1米国(21日・東京ドーム)
日本の投手陣が奪った16三振を見て、メイドインジャパンの良さを実感せずにはいられなかったよ。
米国の打者はマイナーでも150キロなんて毎日のように見てきたと思うんだ。でも、侍投手陣の150キロに次々と空振りをしていた。力任せに「ズドン」の150キロじゃなく、回転数の多いホップするようなフォーシーム。以前は世界の舞台で日本野球の特徴と言えばスモールベースボールだったけど、今はこの質の良い真っすぐこそ侍ジャパン最大の武器だと感じたね。
先発の高橋宏は1次Lの韓国戦と違って「うまさ」があった。前回は使えなかったカーブやカットボールも織り交ぜて、スプリットだけに頼らず、相手に考えさせる投球ができていた。表情も前回と全然違ったもの。
日本が奪った16Kのうち、最後の5つは全て真っすぐ。高橋宏―坂倉のバッテリーが序盤、打者を考えさせた効果も出ていたと思うよ。坂倉は直球に強いはずの米国打線に対して、全く怖がらずに真っすぐを投げさせていた。質の良いメイドインジャパンのm、ストレートの素晴らしさを、坂倉が一番近くで感じていたんじゃないかな。(スポーツ報知評論家・宮本 和知)