ドジャース・大谷翔平投手(30)が21日(日本時間22日)、全米野球記者協会(BBWAA)が選出するナ・リーグの最優秀選手(MVP)を満票で受賞した。ア・リーグはヤンキースで58本塁打&144打点で2冠王に輝いたアーロン・ジャッジ外野手(32)が満票での受賞となった。
エンゼルス時代の21、23年に続いて2年連続3度目の受賞。投票権を持つ30人の記者全員が1位票を投じ、3度目の満票受賞となった。昨年、満票でのMVP2度目の時点で史上初の快挙だったが、自身の記録をさらに上回る前人未到3度目の満票MVPとなった。これまで2度のMVPは投打での二刀流の活躍が評価されての受賞だったが、右肘手術の影響で打者に専念した今季は、むしろ守備に就いていないことはマイナスポイントだったが、圧倒的な成績を残して文句なしの受賞となった。
3度目の受賞は、史上最多7度受賞のバリー・ボンズに続いて、アレックス・ロドリゲス、アルバート・プホルス、マイク・トラウトらに並んで史上2位タイとなった。指名打者(DH)のみの出場での受賞は史上初。ア・リーグ、ナ・リーグの両リーグで受賞するのはフランク・ロビンソン(1961年レッズ、66年オリオールズ)以来2人目で、移籍してリーグを変えての2年連続受賞は史上初の快挙だ。
今季の大谷は、54本塁打、130打点の2冠王。打率3割1分と59盗塁もリーグ2位で、最終戦まで3冠王を争う大活躍を見せた。史上6人目となる「40―40」(40本塁打&40盗塁)を8月23日に早々と達成すると、史上初の「50―50」も9月19日には達成した。日本人史上初となるトリプルスリー(3割、30本、30盗塁)も軽々クリア。さらには初めて出場したポストシーズンでは快進撃を見せてワールドシリーズ制覇にも貢献した。10年総額7億ドル(約1022億円=契約発表時のレート)の史上最高額契約でドジャースに加入した1年目から個人、チームで圧巻の活躍だった。
◆大谷の今季主な成績(カッコ内はリーグ内順位)
▽試合 159(7)
▽打席 731(1)
▽打数 636(3)
▽得点 134(1)
▽安打 197(2)
▽二塁打 38(6)
▽三塁打 7(4)
▽本塁打 54(1)
▽打点 130(1)
▽四球 81(2)
▽三振 162(15)
▽盗塁 59(2)
▽盗塁死 4(29)
▽打率 ・310(2)
▽出塁率 ・390(1)
▽長打率 ・646(1)
▽OPS 1・036(1)
▽死球 6(39)
▽犠飛 5(25)
▽長打 99(1)
▽塁打 411(1)
▽敬遠 10(2)
▽ISO ・336(1)