全国のジム会長らで構成される日本プロボクシング協会(JPBA)は22日、1966年に静岡・清水市(現・静岡市)で一家4人が殺害された事件を巡るやり直し裁判(再審)で無罪判決が確定した元プロボクサーの袴田巌さん(88)を11月29日、東京・後楽園ホールに招待すると発表した。
袴田さんは再審公判において、9月26日に静岡地裁が「無罪判決」を言い渡した。その後、検察が控訴を断念、袴田さんの完全無罪が獲得した。袴田巌支援委員会を設置し、長きにわたって袴田さんの支援を続けてきたJPBAは、後楽園ホールに「袴田巖シート」を設置し、袴田さんがいつでも試合を観戦しに来られるよう準備してきた。29日には袴田さんと姉・秀子さん(91)を招待するという。
当日、袴田さんは世界主要団体の一つ、WBCから授与された「名誉チャンピオンベルト」を持参し、リング上から挨拶する予定だという。世界3階級制覇王者でWBC世界バンタム級(53・5キロ以下)王者・中谷潤人(M・T)も来場し、袴田さんと一緒にリングに上がることも決まった。