◆第55回記念明治神宮野球大会第3日 ▽高校の部準々決勝 広島商3―0東海大札幌(22日・神宮)
春夏通算7度の甲子園優勝を誇る広島商(中国)が東海大札幌(北海道)を破り、初出場で初勝利を挙げた。
初回、2番・西村銀士二塁手(2年)の中越え三塁打から5連打で2点を先制すると、2回は1死三塁で小田健登一塁手(2年)がスクイズを決めて追加点を挙げた。その後は無得点も、先発左腕の徳永啓人(2年)が8回4安打無失点。初戦突破で、4強入りを決めた。
創部1899年(明治32年)の広島商は、春夏通算45度の甲子園出場、史上3位タイの7度の優勝を誇る。夏は1916年の第2回大会に初出場し、会場が甲子園球場となった1924年の第10回大会で初優勝。達川光男(元広島)らを擁した73年のセンバツ準決勝では、作新学院の江川卓(元巨人)と名勝負を繰り広げた。ソフトバンク・柳田ら、数多くのプロ野球選手も輩出してきた名門は、今秋の広島県大会と中国大会を制して、来春、3年ぶりのセンバツ出場を確実にしている。