ソフトバンクの山川穂高内野手が33歳の誕生日を迎える前日の22日、球団からビッグなバースデープレゼントを贈られた。みずほペイペイ内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1億8000万円増の4億5000万円でサイン。「来年から背番号が5番になります。松田(宣浩)さんの背番号を着けます」と笑顔で発表した。
名実ともに鷹の顔として認められた。移籍1年目のナンバーは「25」。「うれしいですよね。日本野球で1ケタは価値が高いものと思います。なにより松田さんの番号」。22年限りで退団した“熱男”の後継者に指名され、本塁打と打点の2冠王は身を引き締めた。
熱男に負けないタフネス選手になる。松田氏は32歳の2015年から5年連続で全試合出場。山川も今季、5年ぶりの全試合出場を全てスタメン4番で果たして「それはこだわります。4番の価値観が変わってきている時代ですが、古き良き4番でありたい」と来季以降も継続するつもりだ。
そのために、けがと無縁の“長寿選手”になる。「60歳までやりたい。(王)会長からも『1年でも長くやりなさい』と言ってもらっている」とニヤリ。21日の納会パーティーでは、43歳まで現役を続けた和田毅氏から「とにかく走ること」と長寿の秘けつを授けられた。みずほペイペイに隣接する砂浜でダッシュを繰り返している“シン・熱男”。今後30年近く鷹をけん引し続ける。(田中 昌宏)