◆第104回 天皇杯▽決勝 G大阪0―1神戸(23日・国立競技場)
神戸が天皇杯決勝でG大阪を1―0で破り、5大会ぶりの優勝を飾った。
元日本代表FW大迫勇也、同MF武藤嘉紀らベストメンバーが先発にズラリ。開始19分に武藤の縦パスからFW宮代大聖がゴール前に飛び込んだが、相手GKに防がれ、前半は無得点で折り返した。
0―0の後半14分には、今大会準決勝まで4試合連続ゴール中のMF佐々木大樹を投入した。迎えた同19分、GK前川黛也のロングボールを前線で佐々木が体を張って収め、大迫からペナルティーエリア内左の武藤へパス。武藤のシュート性のクロスが相手に当たったこぼれ球を宮代が右足で押し込んで先制した。
守備陣は後半11分、前川がMFダワンのミドルシュートをセーブ。31分には右クロスからG大阪MFダワンのヘディングシュートはわずかに右へ外れた。終盤に強力攻撃陣を交代投入したG大阪の猛攻を受けながらも、無失点で終えた。決勝では71大会ぶりとなる関西勢対決を制した。
神戸は、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ、元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキらを擁して初優勝した2019年度以来の頂点に立った。クラブの国内主要タイトルは、昨季のJ1リーグに続き、3個目となった。首位を走るリーグ戦は残り2試合。天皇杯を制し、今季2冠が見えてきた。