◆大相撲 ▽九州場所１４日目（２３日・福岡国際センター）
勢いの差が出た圧勝劇だった。大関・豊昇龍（立浪）は関脇・霧島（音羽山）との立ち合いでもろ差しになると、豪快につり出した。「しっかり集中していた」とうなずいた。過去９勝９敗で、場所前の稽古では激しい相撲を取るライバルを退けた。自己最多の１３勝目にも「意識しない。まだ終わっていない」と気にしなかった。
千秋楽では結びで大関・琴桜（佐渡ケ嶽）との相星決戦となることが決まった。「いいんじゃないですか？一日一番集中して大事に取っていきたい」。豊昇龍は柏日体（現・日体大柏）高、琴桜は幼少期に柏相撲少年団で相撲を取っていた。１０月には千葉・柏での秋巡業を盛り上げた。“柏対決”について問われた豊昇龍は「まあね」と笑った後に「しっかり集中したい」と引き締めた。