巨人の丸佳浩外野手(35)が23日、来季の出塁数250と通算300本塁打達成に意欲を示した。
生活困窮世帯の子供たちに食事支援する「丸メシプロジェクト」の一環で、都内の中高生向け施設を訪問。21年から行う同活動では「公式戦の安打数+四死球数の合計数×1万円」を10代を支援する認定NPO法人カタリバに寄付し、今季は214万円(146安打、68四死球)を贈る。「来季は250くらい? ヒット150、四球100個だから250はすごい。やったことはありますけど。来年は今年以上の数字は取りたい」。17年に171安打、87四死球で計258出塁だったが、今季以上をノルマにして臨む。
節目の記録も射程に捉えている。通算300本塁打まであと17本だ。今季は巨人移籍後最少の14本塁打。「ホームランバッターじゃないのでそんなに意識してないけど、今年の本塁打数は寂しいものが自分の中でもあった。相手バッテリーに警戒される打者に来年はなれるように」とアーチ増ももくろむ。今季の本塁打数を上回れば、大台到達は見えてくる。
球史に名を刻むベテランには意外な体験がある。施設で質問コーナーや語らいタイムで交流し、高校3年時の9月頃に約1か月間、コンビニエンスストアのファミリーマートでアルバイトしたことを明かした。「コンビニがめちゃくちゃ大変だと分かりました」と、レジ打ちや品出しなどの多様な業務をこなした当時を振り返る。そこから月日は流れ、来季はプロ18年目。「この活動を一つの励みにしてやるのは当然。胸を張って来られるように頑張りたい」。決意を新たにした背番号8が来季もチームを支える。(宮内 孝太)