◆ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12 スーパーラウンド 日本9―6台湾(23日・東京ドーム)
決勝で先発する戸郷は、前回のドミニカ共和国戦で立ち上がりはイマイチだったが、立て直した。これは試合間隔が空きすぎたのが原因。もう試合勘は戻ったと思う。
まずは6回まで投げきってくれることを期待したい。ハードなスケジュールをこなして、さすがに日本の選手にも徐々に疲れが見えてきている。特に救援陣。盤石なのは実は藤平くらいだ。そこを少しでも楽にしてあげるためにも、戸郷の右肩にかかる比重はすごく大きくなる。
台湾戦では早川がピッチクロック違反をきっかけに、投げ急いで制球を乱した。ただ、若くして場数を踏み、精神力も強い戸郷に心配はいらないとみている。台湾の打線も難敵だが、6回1失点の快投、と予想する。
野手では小園、森下、牧の3人がやはりカギだ。4番を張ってきた森下は、自覚がなくとも、心身両面で疲労は極限状態だろう。タイムリーが出て、いいイメージを持って決勝に臨めるのは大きいね。
罰金を払ってまで先発を代えてきた台湾には執念を感じるし、1次Lより格段に動きがいい。日本はホームでは負けられないという重圧もあるが、全てをはねのけ、世界一をつかんでほしい。(スポーツ報知評論家・高木 豊)