2年連続3度目のMVPに輝いたドジャース・大谷翔平投手(30)の二刀流復活へ向け、ド軍が先発ローテの整備に着手した。22日(日本時間23日)、T・ゴンソリン投手(30)と540万ドル(約8億3500万円)、D・メイ投手(27)と213万5000ドル(約3億3000万円)で1年契約に合意。両先発右腕の引き留めに成功し、「投手・大谷」のための6人ローテへの土台を築いた。
右肘手術明けの大谷、今季負傷離脱した山本とグラスノーが現状の先発3本柱。不確定要素を抱えての開幕になる。ゴームズGMは今月のGM会議で、より負担の少ない1人増のローテ導入の可能性について「かなり高い」と言及。特に、負担が大きい大谷に中5日以上の間隔を設けるための陣容を整えることを示唆していた。
左つま先手術明けのカーショーを加えて4人。今オフには主力級の先発投手の獲得も目指している。ここに22年16勝のゴンソリンか、球界屈指のシンカーを操るメイが復活すれば、頭数はそろう。今季途中加入してエース格として活躍したJ・フラーティ投手(29)とも再契約の方針で、ロッテからポスティングシステムでメジャー移籍を目指す佐々木獲得への参戦も確実。大谷の二刀流復活イヤーに、先発の枚数をそろえようと動いている。
MVP受賞から一夜明けたが、球団は公式SNSに「MVPたちからおはよう」と大谷、デコピンの2ショットを投稿するなど反響はやまない。「スタート(開幕)から投げる、または打つというのはもちろん目標に動いてます。今はできることとしては開幕をもちろん目指しています」と話していた大谷。日本人初のサイ・ヤング賞にも意欲を見せる25年へ、ド軍も最善の陣容で後押しする。