◆フィギュアスケート ▽グランプリ(GP)シリーズ第6戦・中国杯 最終日(23日・重慶)
男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)で首位発進した佐藤駿(エームサービス・明大)が、179・73点、合計278・48で優勝した。ファイナル含め、GP10戦目にして自身初の制覇で、GPファイナル(12月・フランス)行きを決めた。
冒頭に高さのある4回転ルッツを着氷。次の4回転フリップは空中で回転が抜けるミスとなったが、4回転―3回転の連続トウループ、単発の4回転トウループなど、残るジャンプは確実に降りてまとめた。1位が決まると、日下コーチが「よっしゃー!最高にうれしいよ」と歓喜。隣で佐藤もガッツポーズで喜びをかみしめた。場内インタビューでは「始まる前は緊張した。優勝の実感はわいてない。ファイナルは2週間後に迫っているので、万全の状態で臨めるように頑張りたい」と語った。
SP2位のミハイル・シャイドロフ(カザフスタン)が、182・96点、合計276・17点で2位。SP3位のアダム・シアオイムファ(フランス)が161・31点、合計252・53で3位だった。
今大会をもって、GP全6戦が終了。成績上位6人によるGPファイナル(12月・フランス)進出者も確定し、男子の日本勢はGP連勝の鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)と佐藤の2人となった。海外勢は世界王者のイリア・マリニン(米国)、アダム・シアオイムファ(フランス)、ケビン・エイモズ(フランス)、ダニエル・グラッスル(イタリア)が決定した。