◆ラグビー▽関東大学対抗戦 早大57―3慶大(23日、秩父宮ラグビー場)
早大は慶大に57―3で勝利。伝統の「早慶戦」で先発し、勝利に貢献したSO服部亮太(1年)は「大舞台をしっかりと楽しもうと思ってやりました」と、笑顔で振り返った。
ルーキーがまたも躍動した。まずは7―0の前半15分、敵陣22メートル内でパスを受けると空いたスペースに走り込んでトライ。同27分には、自陣から左へ狙い澄ました「50:22」を決め、チームの追加点につなげた。後半は13分に中央から右のWTB田中健想(1年)へロングパス、同25分には左へキックパスでWTB池本晴人(2年)のトライをアシスト。キック、ランで存在感を発揮し「ミスをしても気負う必要はないと。恐れずにやろうと思っていた」と、頼もしく語った。
早大は勝ち点6を獲得し、帝京大は優勝の可能性が消滅。同じく1敗の明大と、12月の1日の「早明戦」で6季ぶりの対抗戦Vを争う。佐賀工業出身の18歳は、早明戦のイメージを問われ「明治の空気というイメージ。先輩もお客さんは、8、9割くらいは明治さんのファンと。完全アウェーというイメージです」。国立の大舞台で司令塔として「まずはしっかりとエリアをとって、アタックでもディフェンスでも今日のようなラグビーができれば、負けることはないかなと思います」と、大一番を見据えた。
◆服部 亮太(はっとり・りょうた)2005年12月9日、福岡・北九州市出身。18歳。兄の影響で小学1年からラグビーを始め、佐賀工では3年連続で花園に出場。高校日本代表。178センチ、80キロ。