◆バレーボール◇大同生命SVリーグ 第7節 デンソーエアリービーズ3ー1SAGA久光(23日・あづま総合体育館)
デンソーエアリービーズがSAGA久光に3―1で競り勝ち、連敗を3で止めた。ブラジル代表でパリ五輪銅メダルのモンチベレル・ロザマリア(30)がチーム最多の26得点。開幕9連勝後に3連敗していたチームを救い、2位をキープした。
観客がタオルを振り、大声援で後押しするホームの温かい雰囲気がデンソーを救った。第1セットを奪われ、第2セットは23―15から8連続失点で並ばれた。アリーナにウルフルズの名曲「ガッツだぜ!」が流れ、選手を鼓舞した。土壇場でロザマリアが連続得点を決めてセットを取ると、勢いのまま勝ち切った。13試合で327得点とリーグトップを独走中の絶対エースは「勝負どころで落ち着いてプレーできました」と胸を張った。
辻健志監督も「第2セットで(23―23に)追いつかれた時は選手が浮ついた感じでしたが、経験豊富なロザマリアが落ち着かせてくれた。ギアチェンジして第3、第4セットは彼女らしさが出た」と絶賛した。開幕9連勝の後は3連敗したが、内容は悪くなかった。指揮官は「先週もできている時間はあった。そういう時間を長くすればいい」と前向きな声をかけた。選手同士でも意見を言い合い、密なコミュニケーションで立て直した。
今季は愛知・西尾市から福島・郡山市に本拠地を移し、福島市やいわき市など県内7会場でホームゲームを開催。この日から赤とピンクの応援メガホンが発売され、JR福島駅からの無料シャトルバスが運行されるなど、徐々にバックアップ体制が整っている。ロザマリアは「明日の試合がとても重要になるので、全力で応援お願いします!」と呼びかけた。
(岩崎 敦)