◆第55回記念明治神宮野球大会第5日 ▽大学の部準決勝 青学大5X―4天理大=延長10回タイブレーク=(24日・神宮)
天理大(関西5連盟第1)が延長10回タイブレークの末、青学大(東都)にサヨナラ負けを喫し、初の決勝進出を逃した。
1―4の4回に1番・井脇将誠中堅手(4年=尽誠学園)の2ランなどで追い付き、序盤4失点と苦しんだ先発の的場吏玖(2年=大阪電通大高)は4~9回を2安打無失点。9回2死一塁では代打で登場したロッテ1位の西川史礁外野手(4年=龍谷大平安)を空振り三振に仕留め、延長戦に持ち込んだ。しかし、10回表の攻撃で得点できず、その裏、1死満塁で初谷健心三塁手(3年=関東第一)にサヨナラ打を浴び、阪神学生リーグ勢としても初の決勝進出はならなかった。
初めて4強入りした今春の大学選手権は、準決勝で青学大に2―10の完敗。主力だった下林源太内野手(4年=天理)やエースの長野健大投手(4年=松商学園)を欠く中、リベンジ戦に挑んだ。春は故障で登録外だった的場の力投もあり、春のコールド負けから一転、接戦を繰り広げたナインに「春にああいう負け方をして、あの試合からチームをまたしっかり作ってきたので、こういう結果になったのは学生が数ヶ月間、努力した内容が証明できたのかなと思います」と三幣寛志監督。試合直後に涙を見せた的場も「課題がたくさん残ったので、この冬につぶしてまた全国で活躍できたら」と前を向いた。