◆男子プロゴルフツアー カシオワールドオープン 最終日(24日、高知・Kochi黒潮CC=7350ヤード、パー72)
首位と1打差の3位から出た石川遼(カシオ)は4バーディー、4ボギーの72と伸ばせず、通算11アンダーの首位と3打差の4位に終わった。ホールアウト後には涙を流し、言葉を詰まらせながら「ずっと自分のゴルフができなかった。自分の責任以外、何物でもない。めちゃくちゃ意気込んでたわけではないが、朝一からひどかった。ペースをつかめなかった。悔しい」と語った。
1番で第2打をグリーンに乗せられなかったが、パターで寄せてパーをセーブした。2番パー3はティーショットをグリーン手前のバンカーに打ち込み、2打目も乗せられず。3オン1パットで今大会56ホール目で初のボギーをたたいた。「1番も2番もミスしたくない方にミスした。2番は打った瞬間はほぼ完璧なショットが、バンカーに入った」。8番では1メートルのパーパットを外し、3つめのボギー。「あそこを(カラーから)2パットでいけたら、気持ちも落ち着いていたと思う。この一打を決めればと邪念も入った」とミスパットを悔やんだ。
最終18番はバーディーで締めくくったものの、ホールアウト後は頭を抱え、悔しさをにじませた。「完全に自分に負けた。それが一番悔しい。自分に負けないことが今日は目標だったので、それが朝からできないのは想定外だった」。賞金ランクは6位に後退したものの、15年ぶり賞金王の可能性は残された。「来週に向けてめちゃくちゃいい課題ができたなという終わり方。悔しくてしょうがないけど、その分来週やってやろうという気持ち」と逆転での戴冠へ向け前を向いた。