関西演劇祭2024が24日、大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA SSホールで閉幕式を迎えた。各賞が発表され、最優秀作品賞のmost valuable opus(MVO)には、劇団「エンニュイ」が選出された。
アンバサダーを務めた伊原六花は「どの劇団も、演者も素晴らしかった。私も演者として、どこかでご一緒できるよう頑張りたい」と、参加した10劇団すべてを称賛した。フェスティバル・ディレクターの板尾創路は「皆さん悔しい思いもあると思いますが、次回作にぶつけていただきたい。3日くらいは顔を覚えているので、早めに共演できるのを楽しみにしています」と笑いもまじえてねぎらった。
観客賞は「つぼみ大革命」がオンラインで圧倒的な支持を受け、受賞した。板尾は「演劇って生で見ることが大前提ですけど、配信とかそういう方面にもアプローチしていったら、劇場にも足を運んでくれるようになる。うまく活用すればいいんじゃないかなと、今回特に思いました」と影響力の大きさを実感した。
今年は「つながる演劇祭」から「ひろがる演劇祭」をテーマに1週間開催。伊原はオフの日には観劇に行く“推し活”をしており「このお祭り自体が、演劇の魅力を広めるためにすごくいい企画だなと思っていたので、アンバサダーとして参加できて本当に幸せでした」と笑顔を見せた。板尾は6年目を迎え「つながることはよく分かったので、つなげたものを広げていくことに力を入れていく。芝居見たいなっていう人が増えることが大事だと思っているので、来年はそっち方向にもうまくアプローチできたらなと思います」と総括した。