阪神が来年8月に京セラドームで行われる主催全5試合で、上下とも黒の特別ユニホームを着用することが24日、分かった。「ダイナマイト打線」と呼ばれた大阪タイガース時代の1948、49年にビジターで使用した戦闘服をモチーフとしたもの。球団関係者は「8月の京セラでの試合は黒を着るというのを風物詩的にしたい。黒色へのリスペクトです」と翌年以降も継続する方針を明かした。
「ブラックタイガー」の復活は8年ぶりとなる。2017年5月23~25日の巨人3連戦(甲子園)でリメイク版を着用して以来だ。2010年にもセ・リーグ合同企画として、8月17~19日の横浜戦(長野、横浜)、同24~26日の広島戦(京セラD)の2カードで使用。11年の交流戦主催試合でも着用された。
48~49年は別当薫、藤村富美男ら強打者がそろい、チーム打率は2年連続トップだった。また、2010年8月25日の広島戦では、球団最多記録の22得点をマーク。金本、新井、城島、マートン、ブラゼルらが並ぶ重量打線の破壊力を黒いユニホームとともに印象づけた。京セラDでの「黒虎」は同3連戦以来となる。
今季はリーグ5位のチーム打率2割4分2厘の貧打に苦しんだ。来季は球団創設90周年。藤川新監督のもと「ブラックダイナマイト」がよみがえる。