国内フリーエージェント権を行使せず残留を表明した中日・高橋周平内野手が24日、ナゴヤ球場で契約更改に臨んだ。新たに2年の複数年契約を結び、750万円ダウンの6000万円でサイン(金額は推定)。加藤球団代表との話し合いで残留を決めたという高橋は「監督も代わって、新しい人たちも入ってきて来年やるが、自分のことをまずはしっかりやるしかない」と決意を新たにした。
2年契約最終年の今季は、1軍に定着した18年以降では最少の60試合出場にとどまり、打率2割6分、2本塁打。「まだまだ成績は物足りない」と、悔しさをにじませた。
それでも「1年間自分の意思を貫いてやったのは、ここ数年ではなかったこと。(今季は)打席に入って、どうしよう、ああしよう、こうしよう、というのはなかった」と、手応えも口にした。
今オフは沖縄でチームメートの浜と自主トレを行う予定。「1年間戦える体づくり」をテーマに設定し、徹底的に体をいじめ抜くつもりだ。
19年には5番打者に定着し、打率2割9分3厘、7本塁打でベストナイン三塁手部門に輝いた左打者も、14年目の来季は正念場。「若い選手中心になっていくが、まだまだ負けてられない」と悲壮な覚悟をにじませた。