◆大相撲 ▽九州場所千秋楽(24日・福岡国際センター)
1敗の首位で並び21年ぶりとなった大関同士の千秋楽決戦は、琴桜(佐渡ケ嶽)が豊昇龍(立浪)に勝ち、初優勝を飾った。父で師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)は会場脇の駐車場に停めた車の中でテレビ観戦。「下半身がブレることがなかったので、『いけるな!』と思った。私がスカウトした弟子で優勝してくれた。それもいい相撲で。私の手の届かなかった賜杯を手にして、親として師匠としても嬉しいかぎり」と笑顔で語った。
来場所は綱取りとなるが「本人も先代の師匠(元横綱・琴桜)と並ぶことが夢なので、そこに向けて考えていると思う。満足していると天国の先代の師匠にも怒られると思う。今の相撲を磨いていってほしい」とさらなる飛躍を期待した。