第45回将棋日本シリーズJTプロ公式戦決勝が24日、東京・江東区「東京ビッグサイト」で指され、後手の渡辺明九段が広瀬章人九段に106手で勝利し、2019年以来5年ぶり4度目の優勝を決めた。
対局前、鳴り響く音楽の中、暗闇をスポットライトに照らされながら登場した両対局者。渡辺は「5年の間に入場がこういう風に変わっているのを知らなかったんですけど…(笑い)」と照れ笑い。
対局後には「やっぱり決勝戦というと独特の緊張感があったのですが、途中からは思い切った方針でいったのがよかった。最後は時間がなくなり、焦りもあったのですが、なんとか勝ち筋を発見することができました。本日はどうもありがとうございました」と集まった観衆に感謝を述べた。
一方の、広瀬は「序中盤が雑で先手盤としては大失敗だった。苦労する展開を強いられてしまい、残念な結果になってしまった」と肩を落とした。