◆明治安田J3リーグ▽最終節 大宮1―2富山(24日・NACK)
J3優勝、来季J2昇格を決めている首位・大宮はホームの最終節で3位の富山に1―2で敗れた。
前半30分に自陣左サイドのクロスから富山DF安光将作に先制点を奪われ、同アディショナルタイムにも失点した。リーグ戦38試合で25勝10分け3敗。シーズンを通して圧倒的な強さを誇ったが、最終節で18試合ぶり黒星を喫した。
だが、U―19日本代表DF市原吏音は「自分的には、負けて終わってよかったのかなと思います」と振り返った。「最後勝ってたら、何となく『強かったよね』で終わっちゃうけど、負けることによって、自分らは足りなかったですし、これだけ圧倒してシーズンを終えたけど、今日の負けのようにギリギリの試合ばっかだったんで、言い方は悪いですけど、足元をすくわれたというか、これが来年の自分たちの糧になるんじゃないかなと思う」。悔しさの残る敗戦ながら、ポジティブにとらえた。
大宮U―18から昇格1年目の今季は、主力センターバックとしてリーグ31試合に出場。19歳で副主将を務め「プレー面は確実に良くなってるけど、メンタリティーはもっと強くなった。自分がデビューした時よりも周りの選手からも確実に信頼されていると思う」と手応えをにじませた。
28年ロサンゼルス五輪世代のU―19日本代表では主将を担っている。来年はU―20W杯の出場権をかけ、2月にU―20アジア杯(中国)に臨む。「まずは2月の最終予選で勝ってW杯に出て、行けるなら、それが終わったらすぐにA代表呼ばれるぐらいの活躍がしたい」と決意を語った。
自身の課題は「自分より体がでかい選手、強い選手が来た時のクロス対応はもっと生み出していければと思う」。プロ2年目の来季に向けて、所属チームについては「これから話し合います」と明かした。「J2やJ1とか、海外とかいろんな選択肢がある中で自分がベストだと思う選択をしなきゃなと考えてます。どこに行ってもやることは変わらず、自分ができることを精一杯やれればなと思います」と見据えた。