◆第75回チャレンジカップ・G3(11月30日、京都競馬場・芝2000メートル)
ダノンエアズロック(牡3歳、美浦・堀宣行厩舎、父モーリス)の素質の高さは疑いようがない。昨年、2戦目のアイビーSで記録した上がり3ハロン32秒7は、名牝クロノジェネシスの32秒5に次ぐ同レース歴代2位タイの数字。末脚の切れるレガレイラ(3着)を、前から同じ上がりで完封したレースぶりは非凡だ。
その後はレース中の骨折や、激しいイレ込みが災いし結果を出せていない。4か月半ぶりだった前走の毎日王冠は6着だったが、エンジンがかかったゴール前50メートルの伸びは素晴らしかった。今回は1週前にライアン・ムーア騎手が騎乗しきっちりと追われ、状態は明らかに上向いている。まずはここで初重賞タイトルを獲得し、飛躍のきっかけをつかんでほしい。