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初Vの琴桜 綱取りへ「覚悟決めてやる。先代が夢に出てきて怒られないように」…優勝一夜明け、一問一答

スポーツ報知 2024年11月25日 15時13分

 大相撲九州場所で、14勝1敗で初優勝を果たした大関・琴桜(佐渡ケ嶽)が千秋楽から一夜明けた25日、福岡市内の部屋宿舎で会見を開いた。祖父で先代師匠の元横綱・琴桜と同じ鳥取県出身の石破茂首相から、父で師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)を通じて祝福メッセージが届くというサプライズもあった。主な一問一答は以下のとおり。

 ―一夜明けて実感は。

「正直実感がそんなに思ってたよりはなくて、周りの皆さんから『おめでとう』と言われたりとか、そういうので、少しずつ、本当に優勝したんだなっていう、感じが少しだけあります」

 ―それでもまだ少しだけ。

「自分ではもっと実感あるかなと思ってたんで、余計に感じていないんだと思います」

 ―優勝した思いが強く出たのはどの場面。

「(八角)理事長から賜杯をいただいた時もそうなんですけど、一番印象強かったのは、表彰式が終わって支度部屋に戻った時に、後援会の方々が万歳(の撮影)で待っていて、拍手で迎えていただいた時に、自分が入門した次の場所で(琴)奨菊関が優勝して、同じような雰囲気を見させていただいた。自分が迎え入れてもらえる側になれたんだなというのはありましたね」

 ―多くの人が喜んだ。

「賜杯をいただいた時も本当にうれしかったですし、あの瞬間を何度も小さい頃から見てきて、こうなりたいなと思ってやってきたので、そこも本当にうれしかったんですけど、本当に支度部屋で、部屋の若い衆もそうですし、親方たちもみんなが祝福してくださったので。良かったなと思える瞬間でした」

 ―千秋楽の取組は。映像も振り返ったと思うが。

「本当にがむしゃらにとっていたので、こんな短い時間でこれだけ動いてたんだと思いましたし、ただ、しっかりどんな場面でも落ち着いて最後まで取り切れて、体が反応してくれたのかなと思いますね」

 ―今場所の15日間でターニングポイントは。

「思ったよりそれがなくて、逆に負けた日もぱっと切り替えて、ずっと同じメンタル、同じ感覚でずっと走り抜けられたのが逆に良かったのかなと。フラットにずっと同じように行けたのが良かったのかなと思います」

 ―来場所は綱取り。

「未知数な部分もあるので想像はつかないですけど、そのぐらいの方があまり考えなくて済むんじゃないかなと。やるしかないですから。しっかりやれる準備をしっかりして、覚悟を決めてやっていくだけなので。先代が夢に出てきて怒られないように。『そんなんじゃ上がれないぞ』と言われないように気をつけます」

 ―祖父がいた横綱という地位を目指す。

「なかなか挑戦できる地位でもないですし、チャンスも自分でつかみ取っていかないといけない、難しい勝負だと思う。もちろんこの世界入った以上、先代に追いつくことが目標でした。早く追いつきたい気持ちでやっていきたいと思います」

―初優勝をつかむのに先代の言葉で生きたものは。

「相撲のことを話すと、とても厳しい人だったので、あまりこっちから振らない方が怒られないんじゃないかと思っていました(笑い)。『いろんな方に感謝をしてやってくんだよ。1人だけの挑戦じゃないんだから』と言われました。(埼玉栄)中高でも同じように(相撲部監督の)山田(道紀)先生に言われてやってきました。大関昇進の時に口上で使ったとおりで、本当に自分の中の1つ芯にあるものなので、大切にしながらやっていければいいかなと思います」

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