広島から育成ドラフト3位で指名された静岡大の安竹俊喜捕手(23)が25日、静岡市内のホテルで入団交渉に臨み、支度金319万円、年俸300万円(金額は推定)で仮契約を結んだ。二塁への送球1・8秒が魅力の強肩捕手は「これから社会人としてもそうですし、プロ野球選手になって社会に出るんだなと実感がわいてきた」と、しみじみと語った。
「球を受けてみたい選手は?」という質問には、2023年にドラフト1位で広島に入団した常広羽也斗投手=青学大出=を挙げた。昨年、明治神宮大会を現地で観戦。「今まで見てこなかったレベル。直球の質がよかった。結構な衝撃を受けましたね」と語った。
今後は12月の新入団会見を経て、来年1月に入寮を予定。「持ち味である肩だったり、守備をしっかりアピールしていきたい」と、1日も早い支配下選手登録に向けて意気込んだ。
安竹は静岡県焼津市出身の23歳。小学3年生の時に、大富少年野球クラブで捕手として野球を始め、地元の名門・静岡高に進学。2年春のセンバツはベンチ外。3年夏はブルペン捕手として甲子園出場を支えた。出場機会を求めて、一浪して静岡大へ進学し、2年春から正捕手。同年、全日本大学選手権出場を果たし、存在をアピールした。178センチ、85キロ。右投右打。