将棋の第７４期王将戦挑戦者決定リーグ戦プレーオフが行われ、後手の永瀬拓矢九段が西田拓也五段に１１８手勝利し、藤井聡太王将＝竜王、名人、王位、王座、棋王、棋聖＝への挑戦権を獲得した。
永瀬は９月に行われた王座戦五番勝負以来のタイトル挑戦となり、２日制で藤井に挑むのは初めて。「少し前に藤井さんと２日制を指したことがないなと気づきまして、指したいと思っていたので、そこで結果を出すことができてよかったなと思います」と表情をわずかに緩ませた後、「今までは五番勝負でしたので、（七番勝負は）また少し準備の仕方が変わる番勝負になるのでは」と真剣な表情で次を見据えた。
一方、敗れた西田は「自分なりに頑張って指せたとは思うのですが、力及ばず」と振り返った。プレーオフまでたどりついたリーグについては「できすぎですね」とした。
王将戦七番勝負第１局は年明け１月１２、１３日に静岡・掛川市で指される。