巨人の喜多隆介捕手(26)が25日、本職の捕手に加えてプロ1年目以来となる一塁守備の準備を進め、出場機会を増やす考えを明かした。G球場で新たに用意したファーストミットを使って練習し「捕手がメインではあるんですが、今年と同じことをしていてはダメ。首脳陣の選択の幅を広げたい」と狙いを明かした。
4年目の今季は2年ぶりの1軍出場を果たし、1試合で1打数無安打に終わったが、2軍では85試合で打率2割8分9厘、3本塁打、26打点。チームは来季へ向けて育成ドラフト1位で富士大・坂本達也捕手を指名。ソフトバンク・甲斐の争奪戦にも参戦中とあり、「捕手が増えるならなおさら」と行動に出た。
試合中に一塁から捕手という起用法も想定。出場機会を増やすことで、武器の打撃をアピールして1軍出場につなげる考えだ。「やるからには中途半端はダメ。その分、捕手の練習もします」。力強い言葉に決意がにじんだ。(小島 和之)