日本ハム・宮西尚生投手(39)が40歳を迎える来季も現役続行することが25日、分かった。40歳シーズンでの出場を果たせば、球団の生え抜きでは2007年の田中幸雄以来2人目、投手では初。球団から契約延長をオファーされ、この日までに合意した。現役最多、NPB単独4位の通算869登板を誇るレジェンドが、悲願の日本一に向けて18年目もマウンドに立つ。
今季は開幕2軍スタートだったが、新たに習得したチェンジアップを武器に初昇格した6月から17戦連続無失点を記録。8月4日のソフトバンク戦(みずほペイペイ)ではプロ野球初の通算400ホールドを達成した。通算登板数も小山正明、梶本隆夫を抜いて歴代4位に浮上。10月14日のCS第1ステージ・ロッテ戦(エスコン)ではCS史上年長2位となる39歳4か月でのセーブを記録し、新庄ハムを最終S進出へと導いた。
2軍にいた開幕前は「引退」の2文字も頭をよぎったが、背水の覚悟で進化を遂げ、勝ちパターンとして完全復活。球団は長きにわたる貢献に加え、若手以上に走り込むなど周囲の模範となる姿を高く評価。「個人記録にもう興味はない」と語ってきたベテランが、来季もチームのために腕を振る。
◆宮西 尚生(みやにし・なおき)1985年6月2日、兵庫・尼崎市生まれ。39歳。市尼崎から関学大を経て2007年大学・社会人ドラフト3巡目で日本ハム入団。1年目から中継ぎで21年までパ・リーグ最長の14年連続50登板。16、18、19年に最優秀中継ぎ投手。180センチ、80キロ。左投左打。年俸5000万円+出来高(金額は推定)。