オリックスが来季、6年ぶりに主将制を復活させることが25日、分かった。野手は生え抜き6年目の頓宮裕真捕手(28)が務め、同じ96年生まれの宗佑磨内野手(28)が支える体制。投手陣も同様に主将を置き、阿部翔太投手(32)が就任する見通しだ。
19年の福田が最後で、来季も当初は予定していなかった主将制。秋季キャンプで頓宮と宗がチーム再建への思いをぶつけ合い、導入の流れができたようだ。昨季首位打者の頓宮は、亜大4年時に主将を経験。「もう一回、明るくやっていきたい」と秋季キャンプでは存在感を発揮し、岸田監督も「頓宮の(チームを)引っ張ってやってくれる姿も見ました」と評価していた。
1学年上に森、2学年上には西川がいる野手陣で、年代的にも適任といえる。明るく前向きな性格の宗も頓宮とともに、巻き返しに燃える主力の一人。視野を広げて戦うことで、さらなる成長が見込めるはずだ。
投手陣のリーダーとして期待される阿部は先輩にかわいがられ、後輩からは慕われる貴重な存在。球団や岸田監督も選手の心意気を買っており、主将制の復活に支障はない。新選手会長の若月も含め、リーグ随一の団結力でV奪回を期す。