オリックス・富山凌雅投手が26日、大阪・舞洲の合宿所「青濤館」で契約更改交渉に臨み、200万円ダウンの1400万円でサインした(金額は推定)。「(金額は)ダウンです。でも、最初提示されたよりかは、ちょっと話し合って(減額幅を)少なくしてもらった」とコメントした。
22年10月に左肘のトミー・ジョン手術(内側側副じん帯再建術)を受け、同年オフに育成契約となった左腕。育成2年目の今季は、春季キャンプで順調な回復ぶりを見せると、3月14日に2季ぶりの支配下復帰を果たした。
開幕後は4月28日・日本ハム戦(エスコン)で、2点ビハインドの4回2死満塁から2番手で登板。清宮を左飛に打ち取り、復帰後初の1軍登板を無失点で飾った。
最終的には16試合に登板し、0勝0敗3ホールド、防御率3・27。「まず1軍のマウンドに戻れたっていうのはすごい良かった」。その中で、「きつかったですね。やっぱりいい日、悪い日の差が激しくて、自分自身にちょっとイラつく場面もあった」と悔しさをにじませた。
今オフは、熊本で先輩左腕・山田修義と自主トレを行う予定だ。「長くやられている方なので、どういう体力づくりや挑み方をしているのかを学びたい」と決意。「(チーム内に)中継ぎの左は僕と山田さんしかいないので、僕が山田さんを楽にさせるって意味で50試合(登板)に行けるように」と、来季のフル回転に向けて鍛錬を積む。