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エディーHC「世界トップ4とギャップがある」…テストマッチ4勝7敗の1年を総括 27年W杯へ1年目終了

スポーツ報知 2024年11月26日 21時17分

 ラグビー日本代表が26日、欧州遠征を終えて羽田空港着の航空便で帰国した。24日のイングランド戦(14●59)を終え、年内のテストマッチを4勝7敗で終えた日本代表。エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)が会見に臨み「明らかになったのは、世界のトップ4と我々のチームにはギャップがある事。結果は残念だが、自分たちの現状、そして我々の目標とするところとのギャップがどういったところかが分かった。それを埋めるためには、ハードワークをし続けないといけない」と総括した。

 9年ぶりに日本代表HCに就任し、日本ラグビーの新たなアイデンティティーとして「超速ラグビー」を掲げスタート。23年W杯のスコッドから若返りを図り、若手を積極的に招集した。「今年は20人が初キャップを得た。この選手の中で自信をつけ、よりよくなっていくと認識している」とジョーンズHC。一方でイングランドやニュージーランド、フランスなど世界の強豪には大量失点での大敗。結果が伴わない中だったが「格上に勝てない問題は、2019年から直面している。しかし現在我々は、この問題を認識し、共有し、どう進めていくかを話し合っている。レベルの違いを埋めるために話し合っていることは、一歩前に進めていると思っている」とした。

 強豪国相手には、接点での競り合いで苦戦。「超速」を発揮する以前で負けていた。ジョーンズ氏は「世界の中でもフィジカルは上がっている」と言い「現在のスコッドに、体つきが最高と言える選手は1人もいない」と指摘。リーグワンと連携しフィジカルアップを目指していくと話し、技術的な面でも「高いところからいかに早く姿勢を低くできるか、その基礎的なスキルの向上」を課題に挙げた。

 大敗が続き、イングランド戦後にはチームの守備への取り組みに疑問の声も選手からあがった。「結果が出ず、選手からそういったこともあるかもしれないが、新しくチームがスタートした時はそういったことも起こりがち。選手とのコミュニケーションで問題が生じることもある」とジョーンズ氏。4強を目指す27年W杯に向け、来年は結果も求められる。指揮官は「ジャパンは世界でトップのアタッキングラグビーができるチームになれると信じている。アタックがよくなれば、自ずとディフェンスもよくなる。アタックで世界一になること。ここには自信を持っている」と、超速ラグビーのさらなる進化を見据えた。

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