和歌山県和歌山市の「和歌山城ホール」で27日、藤井聡太竜王=名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖=と挑戦者・佐々木勇気八段が指している将棋・第37期竜王戦七番勝負第5局1日目で午前10時、おやつが配膳された。
対局にあたって、勝負めし11品、おやつ11品、ドリンク8品が一般公募から審査され、用意された。
先手・藤井のチョイスは「あんこぅ梅&湯浅醤油(しょうゆ)ホイップ小倉」。芦原小学校6年の生徒たちが「和歌山を知ってもらいたい」と考案した紅白のたい焼き風もなか。南高梅を使った小倉あんが決め手だ。26日の前夜祭で藤井は和歌山の印象に「梅干し」と挙げていた。ドリンクは「ひきたて抹茶」。これには「じょうよ饅頭(まんじゅう)」が付くが、これはなしにした。
後手・佐々木は、鮮やかな赤色の「極上本煉羊羹(ねりようかん)」と、地元オリジナル品種のイチゴを使った「まりひめイチゴのタルト」。ドリンクは藤井と同じ「ひきたて抹茶」だが、まんじゅうも付けて、実質3種のおやつを楽しむ形に。和歌山産の極早生みかんのジュース「yuradool」も頼んだ。
佐々木は第4局(大阪・茨木市)では練り切り&こしあんの「茨木市の花 バラの上生菓子」を2日間で4連発で食べるなど、シリーズを通してブレない連続注文が盤外の話題に。前夜祭でも「勝負めし、おやつも楽しみたい」とスピーチしていた。
おやつ配膳時で20手まで。雁木とした後手・佐々木は7分しか消費していないが、藤井は時間を使っている。