国内FA権を行使せずに残留を決断した巨人・大城卓三捕手が27日、東京・大手町の球団事務所で契約更改交渉に臨んだ。3000万円増の1億6000万円でサイン(金額は推定)。複数年契約を結んだことを明かした。
シーズン終了後はFA権行使の有無についてギリギリまで熟考。最終的には愛着の強い巨人で来季もプレーする意思を固めた。「ジャイアンツで戦いたいと思った。チームメートといい景色がみたい。頂点に立ちたい。このチームでプレーしたいという強い気持ちがあった」と、残留する決断に至った理由について説明した。
今季は捕手、一塁として起用され、96試合出場で打率2割5分4厘、3本塁打、27打点。2軍調整を経験するなど苦しい時期もあったが、リーグ優勝に貢献した。
球団からは通算62本塁打の打撃力、捕手だけでなく一塁を守れる柔軟性、選手会長として培ったリーダーシップ、ナインからの厚い人望など総合的に高評価されている。「今年はふがいないシーズンだった。全部の数字で今まで以上の成績を残していきたい」。プロ8年目の来季はジャイアンツ愛を力に変えて勝負に挑む。