和歌山市の「和歌山城ホール」で27日に、藤井聡太竜王=名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖=と挑戦者・佐々木勇気八段が指している将棋・第37期竜王戦七番勝負第5局1日目は午後0時30分、昼食休憩に入り、午後1時30分に再開された。
紀州和歌山の勝負めしは藤井が「厚切り牛タンシチュー」。和歌山市民が選ぶおススメの名店1位に選ばれたこともある老舗洋食レストランの名物だ。藤井は第4局の1日目も牛タン料理を注文したが、佐々木が舌を巻くような指し手が飛び出すか。
後手・佐々木は「勝福うなぎ登り重」。紀州備長炭を使ってうなぎを香りづけしてパリっと焼き、タレには湯浅しょうゆを使用。紀の川漬と南高梅を付け合わせている。名前通り、上昇気流の挑戦者が初タイトルに近づくか。
対局は昼食突入時で37手まで進行した。形勢は互角。佐々木の消費時間31分に対して、藤井は1時間57分使ったが、休憩明け後、佐々木が61分の長考で38手目を指した。