ソフトバンクの緒方理貢外野手が27日、みずほペイペイ内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、3月に支配下契約した際の700万円から600万円増の1300万円でサインした。昨オフは育成選手として400万円で契約更改したため、実に225%アップとなったが、「自分が思っているよりは少なかった」。今季、既に1軍最低保障の追加報酬を含め1600万円を得ているだけに、実質的に現状維持程度。淡々とした言葉に、支配下1年目ながら一度も2軍に降格することなくシーズンを走りきったプライドをのぞかせた。
小久保裕紀監督はスーパーサブの査定改善をフロントに申し入れていた。緒方も“親心”は耳にしていたが「(三笠GMに)評価してもらいましたが(GMいわく)『守備固めの査定は永遠の課題』で、あまり上がらない。やはりアタマ(スタメン)からいった方がいい」。近藤、周東、柳田が陣取る日本一層の厚い外野の一角を奪い取ると誓った。
チームにはみずほペイペイの安全面での改善を申し入れた。「コカ・コーラシート(ファウルゾーンにせり出した防球ネットのない“エキサイトシート”)でバイトの方に打球が当たるのを何度か見た。ベルーナのようにネットを高くできないかと。試合前にそっちに気を向けたくない。そういうのがなければ集中して練習できる」。球団は引き続きファンの臨場感を取るか。それとも緒方の意を酌み、選手の集中力を維持する策を取るか。(金額は推定)