俳優の泉堅太郎が27日、東京・俳優座で初日を迎えた舞台「志士たち」(12月1日まで、同所)取材会に共演の保田賢也、えまおゆう、カブキロックス・氏神一番と出席した。
全編プロジェクションマッピングを活用した新感覚の幕末時代劇。演出を務め、高杉晋作役の泉は、俳優座が来春で閉館することから「俳優座で最後の公演ということで時代劇をやることにしました。僕を育ててくれた俳優座に失礼だなと思い、今回は笑いは一切ない」と本格時代劇であることを明かした。
勝海舟役の氏神は、おなじみの白塗りは封印。素顔での出演となり「還暦をすぎてからは、何でもいいんで白塗りとっちゃおうとドラマや舞台に出ているけど、全然気づかれない」と苦笑。「バンドも楽しいけどお芝居も楽しい。尊敬する西田敏行さんと15年前にここのバーでビールをご馳走になった。そういう縁もあり、俳優座にいつか出たいと思ってたんでうれしいです」と出演を喜んだ。
元水球日本代表の保田は、「本格的な時代劇で悩んだこともたくさんありましたけど、役者として一皮むけたと思います。今はアスリートという感覚はなく、しっかりした役者なんだというところをお見せしたい。しっかり役を生きたいです」と力を込めた。