楽天の太田光捕手(28)が27日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、900万円アップの5700万円でサインした(金額は推定)。来季7年目のシーズンを迎える背番号2は「タイトルを取れるくらいの成績を残したい」とゴールデン・グラブ賞、ベストナインなどタイトル奪取を目標に掲げた。
中堅どころに入った太田がタイトル奪取を誓った。色紙には「タイトル」としたため「来季はタイトルを取れるくらいの成績をバッティングの方では残していきたい。ゴールデン・グラブ賞はもちろん取りたいんですけど、ベストナインというタイトルは打たないとやっぱり取れないと思うので、ベストナインを目指していきたい」。今季楽天では同年代の辰己が外野手で初、小深田が二塁手で初のベストナインを受賞。報道陣から刺激は受けているか、問われると「もちろんある」と、言い切った。
今季は94試合に出場し、打率1割9分6厘、2本塁打23打点の成績だった。主に早川と組んで2ケタ勝利をアシストした守備面が評価されたが「今年は何もチームに貢献できなかった」と謙虚に振り返り、オフは捕手としての技術向上はもちろんのこと、打撃の向上に力を入れることを決めた。「確実性がないというか、やはり波が大きい。波を小さくするためのアプローチをしていきたい。技術的にはもちろんですが、コンディション面をもう一度見直していろんな事を試したい」。具体的な手段は明かさなかったが、成長した姿で2月1日のキャンプインを迎えるつもりだ。
退団する意向を表明した田中将大投手にも言及。「田中さんが来られてから、最初は(バッテリーを)いっぱい組ませてもらった。今後もしかしたら違うチームで組ませてもらう機会があるかもしれないけど、楽天の間は力になれなくて悔しい」と振り返った。自身の成長が何よりの恩返しになる。(太田 和樹)
〇…田中和基は900万円増の3000万円でサインした(金額は推定)。今季シーズン中に国内FA権を取得したが、行使せず残留を決めた。今季は68試合の出場も守備固めなどでの起用が多かったが「もちろん頭(スタメン出場)じゃないといけないと思いますし、小郷、辰己や一本立ちした選手もいる。負けてられないのでもう一回頭から出る挑戦をして勝負させてもらおうかな」と復活を誓った。