ソフトバンクの2023年ドラフト1位左腕・前田悠伍投手が28日、みずほペイペイ内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の1000万円でサインした。来季の目標として色紙に「開幕ローテ」としたためた。
会見に臨んだ黄金ルーキーは「今永さんと高知でやることになりました」ときっぱり。1月に今永昇太投手(カブス)の自主トレに合流し“門下生”になることを明かした。「プロに入って自主トレのことを考えていた。今永さん、和田(毅)さんのところも考えて、右投手の方のところも考えていたが、一番今永さんが合うなというか、直感というか」と説明した。
大阪桐蔭の1学年先輩にあたる松尾汐恩捕手(DeNA)が間を取り持ってくれたというが「(面識は)全然ないです」というところも前田悠の強心臓ぶりを物語る。「全部吸収していきたい」とメジャー左腕の一挙手一投足を余さず自分のものにするつもりだ。
自身の課題は直球の出力アップ。「球速なら150キロ。スピンは2300回転がプロの平均。それより200回転くらい多くしたい」。直球の回転数が毎分2600回転を超えることもある、メジャーでも屈指のスピン力を誇る“師匠”に師事して、さらなる実力アップを狙う。