FC東京は28日、FWディエゴオリベイラ(34)が、今季限りで現役引退すると発表した。
全体練習後に取材に応じたストライカーは「いろいろと難しいところはあるんですけど、今は自分の中で決断をして落ち着いていますし、一番はここにいる皆さんと一緒に仕事が出来たことをうれしく思うし、誇りに思います。その中で皆さんが私にリスペクトをいつも持ってくださって感謝していますし、私もリスペクトを持ちながら接することが出来た」と話した。
ディエゴオリベイラはブラジルから16年に柏で初めて日本でプレーすると、同年に30試合で12得点をマーク。2シーズンで通算57試合17得点を記録すると、18年にFC東京に加入。移籍初年度に13得点をマークし、昨年までの6シーズンで4度の2桁得点を記録するなど、絶対的なエースとして君臨してきた。今季はここまで30試合で6ゴールをマークしていたが、シーズン終了を前に34歳でユニホームを脱ぐ決断をした。
選手として戦うのは磐田戦(30日・ヤマハ)、C大阪戦(12月8日・味スタ)の2試合のみ。クラブ最多のJ1通算74ゴール(2位はルーカスの69点)をマークしているストライカーは「仲間と一緒にやれるのは限られてますけど、自分の最大のプレーをしたい」と話した上で、「チームが勝つことが一番ですけど、残り2試合で出来れば自分がたくさんゴールを決めて、チームが勝てることが理想。FC東京で戦えたことをうれしく思いますし、ゴールを決めて試合に勝てるのが一番いいですね」と穏やかな表情を浮かべた。
そして、その姿を届けたいのはファン、サポーター。「ここのクラブに一歩踏み出した時から、サポーターの皆さんが今日まで応援して頂いたことを感謝しています。皆さんが私のために精いっぱい応援して頂いて、支えてくれたことを、本来ならサポーターの一人ひとりにごあいさつをしてお礼の気持ちを言いたい。夢であったJリーグタイトルを皆さんと果たすことが出来ずに悔しく、残念ですが、今まで支えてくださったことをこの場をお借りして感謝申し上げたい」とメッセージ。偉大な功績を残したストライカーが、現役生活最後の2試合に臨む。