守備のスペシャリストを記者投票で選ぶ「第53回三井ゴールデン・グラブ賞」の表彰式が28日、都内のホテルで行われ、広島からセ・リーグ遊撃手部門で選出された矢野雅哉内野手らが出席した。念願の初受賞となった矢野は「常にそこを狙って、何とか踏ん張ってやっていきたい」と、将来的な“守備率10割”での受賞を目標に掲げた。
守備率10割といえば、鉄壁二遊間を組む菊池だ。20年に二塁手としてプロ野球初のシーズン無失策を達成。26日の契約更改に続き、この日も菊池から譲り受けたという7着の中から選んだというスーツ姿で出席した。今季9失策で守備率9割8分5厘はリーグ3位も、ヤクルト・長岡(67票)に大差の218票を集めた。「自分が思っていたより、周りに評価していただいた」。一昨年まで10年連続受賞した“師匠”に近付くべく「安定感を出さないといけないので、無駄なエラーをなくせるようにやっていきたい」と、さらなるレベルアップを目指す。
表彰式前には、7年連続7度目の受賞となった名手の西武・源田壮亮内野手と会話する機会があった。内容について「守備のことを」と明かしたものの、詳細については「あんまり覚えてないです…ホンマ緊張したんで」と苦笑いした。