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投手・大谷翔平と対戦実現なら巨人・浅野翔吾「思い切ってどんどんスイング」…来年3月ド軍とプレシーズンマッチ

スポーツ報知 2024年11月29日 5時20分

 巨人の浅野翔吾外野手(20)が28日、世界一軍団に真っ向勝負を挑むことを誓った。来年3月15日に東京Dで米大リーグ・ドジャースとプレシーズンマッチを行うことが決まり「どんどんスイングしたい」と決意。大谷、ベッツら超一流打者の技術を学び「70打点」を目標に掲げる来季の飛躍につなげる。神奈川県内で行われた球団納会ゴルフでは阿部慎之助監督(45)と同組で人生初ラウンドに臨み、最終18番でロングパットを沈めるなど勝負強さを発揮した。

 自然と笑顔になった。緊張の初ラウンドを終えたばかりの浅野が目を輝かせた。正式決定したドジャース戦について問われると「え、そうなんですか? 僕らがですか?」としばし絶句。27日に発表されたドリームマッチは初耳だった。すぐに「名前負けしないように頑張りたい」と気持ちを高ぶらせた。

 「投手・大谷」に胸を借りられるかもしれない。来季の投手復帰を予定。手術した左肩の状況次第では、東京Dのマウンドで巨人打線と対峙(たいじ)する可能性がある。浅野は「ああいうピッチャーからたまたまでも打てたら自信になる。思い切って、どんどんスイングしていきたいです」。世界トップクラスの投手との対戦で、臆せず持ち味のフルスイングで立ち向かっていく。

 最高のお手本となる打者もいる。大谷とともに中軸を担うベッツは、175センチと小柄ながら通算271本塁打を誇る右の長距離砲。今季得点圏打率3割5分1厘と勝負強さも兼ね備えている。「この小さな体でホームラン、長打が打てるのが自分の長所」と自負する浅野。「70打点」という来季の目標に到達するためにも、打点量産に不可欠な打球を遠くに飛ばす技術、クラッチヒッターの極意を間近で学び取る。

 この日は“勝負強さ”の片りんを見せた。神奈川・大磯町のレイクウッドGCで行われた球団納会ゴルフでは阿部監督と同組の人生初ラウンド。「はじめはメッチャ緊張していた」が、指揮官の助言もあって徐々にセンスを発揮した。最終18番では下りの難しいラインのロングパットを沈め、両手を掲げてガッツポーズ。「何がすごくて何が悪いかも分からないです」と苦笑いしつつ。スコア119と上々のデビューを飾った。

 世界一軍団との対戦を経て開幕を迎える来季。まずは定位置争いを勝ち抜くことが求められる。「来年、自分が打って喜んでもらいたいと思っているので、頑張りたい」と阿部監督に誓った20歳が、スターへの階段を上っていく。(内田 拓希)

 ◆大谷&ベッツの勝負強さ 移籍1年目の大谷はシーズン序盤こそ好機で打てない場面も多かったが、史上初の「50―50」を達成した9月19日(日本時間20日)のマーリンズ戦からリーグ優勝決定シリーズの第3戦(メッツ戦)まで得点圏で20打数17安打の打率8割5分、6本塁打、27打点。MLB公式サイトによると、得点圏20打数で17安打した初の選手となった。また、ベッツも同シリーズ第4戦で一発を含む4安打4打点の大暴れを見せ、“逆ポストシーズン男”を返上した。

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