国際プロレス、全日本プロレスで活躍した元プロレスラーのマイティ井上(本名・井上末雄)さんが27日、亡くなったことが28日分かった。75歳だった。関係者が明かした。
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全日所属時代の84年12月2日に引退をかけて、井上さんの保持していたインターナショナル・ジュニア王座に挑戦も敗北。井上さんに引導を渡される形で1度目の引退となった大仁田厚(67)は井上さんの訃報を知り、「びっくりしました」とポツリ。
「国際プロレスから全日本に来て、小さな体でNWAのチャンピオンにもなった。あの体で国際のエースを張っていたし、僕らから見たら憧れの存在でした」と回顧。
井上さんと相まみえた自身の1度目の“引退試合”について「後楽園ホールの試合で、大技、小技、寝技と本当に名前の通り、オールマイティーだった。うまいし、巧みな人でしたから」と振り返ると「俺のレスラー人生の歴史的瞬間に立ち会ってくれた人。引導を渡された相手だったし、心からご冥福をお祈りします」と沈んだ表情で話していた。