フジテレビの港浩一社長の定例会見が29日、東京・台場の同局で行われた。
今年4月に同局に入社した新人の上垣皓太朗アナウンサーが「めざましどようび」に出演した際、先輩アナウンサーから容姿を揶揄(やゆ)されるような動画が一部で批判を集めていた。
港社長は「多くのご意見、ご指摘をいただきました。制作側は上垣アナウンサーのデビューの奮闘ぶりを伝えたいという思いで動画を公開したと聞いています」と説明。「ご意見ご指摘を真摯に受け止めて、今後もより一層コンテンツ制作に留意していきたいと思いますが、阿部華也子さん、西山(喜久恵)アナ、生田(竜聖)アナは誠実で後輩思いで優しいアナウンサーたちです。これからも温かく見守っていただければ」と述べた。
この日の定例会見の司会は西山アナが務めた。「せっかくのご質問なので」と発言を促された西山アナは「不快な思いをされた方がたくさんいらっしゃったことを私、そして生田アナ、阿部華也子アナも本当に深く受け止めています」とコメントした。
動画での会話の背景について「上垣アナは本当に大切な後輩で、研修の頃から知っているアナウンサーであり、さすがにデビューの時に緊張が見られましたので、その緊張を解こうと思いあのような表現になってしまった」と説明。「普段から本当によく知っていて、きちんとした上垣アナの格好と違う『27時間テレビ』のTシャツだったので、あのような表現になってしまったんだと思います」と語った。
西山アナら3人、番組スタッフは上垣アナに直接謝罪したという。「彼は本当に戸惑っていたんですけれども、むしろ私たち3人のことをすごく心配してくれまして、その誠実さというかその気持ちに私たち3人が本当に助けられました。上垣アナを含め、若手のアナウンサーが気持ちよく仕事を進んで前向きにできる環境を整えるのが先輩の役目だと思っておりますので、これからも『めざましどようび』は今のメンバーで仲良く明るく頑張っていきますので、皆様には温かく見守っていただければ」とコメントした。