今年は3歳ダート路線改革元年。ケンタッキーダービーとブリーダーズCクラシックでフォーエバーヤングがともに3着に入った3歳世代の強さが印象に残り、世代別の対戦に興味を持ち、データを調べてみた。
2021年以降、ダートのオープン以上、かつマイル以上の3歳馬と古馬の混合レースで、世代別の3着内の結果は以下の通り。
◇2021年
3歳【0―0―0】
4歳【10―7―5】
5歳【6―9―10】
◇2022年
3歳【1―2―1】
4歳【1―8―3】
5歳【16―6―9】
◇2023年
3歳【2―1―3】
4歳【6―10―6】
5歳【11―6―7】
◇2024年(先週まで)
3歳【1―0―0】
4歳【6―10―10】
5歳【8―7―7】
チャンピオンズCでの3着内の年齢は以下の通り(1着から順番に)。
◇2021年(4歳、6歳、7歳)
◇2022年(5歳、3歳、3歳)
◇2023年(5歳、4歳、3歳)
今年のここまで結果と過去の傾向からは、4歳馬が劣勢となっている。また、本レース自体が2020年以降は6歳以上は勝っておらず、主役は3歳馬と5歳馬とみる。3歳で唯一参戦のサンライズジパングは馬券に加えておきたいところだが、狙って面白いのは5歳世代だ。
参戦する5歳世代はクラウンプライド、ペイシャエス、ウィルソンテソーロ、テーオードレフォン、アーテルアストレア、ガイアフォースの6頭。
キタサンブラック産駒は昨年のチャンピオンズCでウィルソンテソーロが2着になって以降、出走馬がいたJRAのダート重賞ですべて3着以内に産駒が入っている。フェブラリーS(ガイアフォース2着)、ユニコーンS(サトノエピック2着)、プロキオンS(マリオロード3着)。
キタサンブラック産駒はウィルソンテソーロとガイアフォースの2頭。ウィルソンテソーロの充実ぶりは魅力だが、血統面でプラスが大きいのはガイアフォース。クロフネを母の父に持つ産駒は、2014年以降、中京ダート1800メートルで23勝で勝利数5位。母の父フレンチデピュティ系でくくれば、産駒の勝率、複勝率、3着内率とも3位以内に入る。
ガイアフォースは芝でもセントライト記念など3勝。この2年で芝実績があるジュンライトボルト、ドゥラエレーデが好走しているトレンドも心強い。(編集委員・小松 雄大)