柔道女子52キロ級でパリ五輪代表の阿部詩(パーク24)が29日、都内で厚生労働省とスポーツ庁による「健康寿命をのばそう! アワード」表彰式に出席した。
阿部は医師の能勢さやかさんと、女性の健康をテーマにトークショーを行った。自身がコンディション作りで大切にしていることには「寝ないと体力も回復しないので、次の日に向けての活力があまり出てこない」と睡眠を挙げ、普段は7~8時間の睡眠プラス、稽古の間に約1時間半の昼寝を確保。就寝前には「最近は温かいお湯やお茶を寝る前に飲んで、アロマとかが大好きなので香りを枕元につけて、リラックスして眠れるようにしている」と明かした。
柔道は減量を伴い、体重管理など日頃の節制も求められる。阿部は階級に対しての減量幅は少ない方で、減量期は「階級に体重を合わせていくことによって気持ちが引き締まって、体が動きやすくなる」という。「試合が終わって何も制限しない時は逆にストレスがたまったりとか、健康に気を付けている時の方が心も体も引き締まって、日常を丁寧に生きることができている」とストイックな一面をのぞかせた。
また、国民の健康に向けたメッセージを求められると「運動と食事はすごく大切で、体作りも大切ではあるけど、自分自身のできる範囲でするのが一番なのかなと思う。自分が楽しいと感じる部分に目を向けていってくれれば」と呼びかけた。