侍ジャパンの一員としてプレミア12に参加していた日本ハムの北山亘基投手が29日、エスコンで再始動した。再開したキャッチボールでは、代表活動中に中日・高橋宏斗投手から学んだスプリットを試投。フォークの改良を目指し、“宏斗スプリット”の習得を目指していく。
激闘の疲れも見せず、キャッチボールなどで汗を流した。プレミア12ではリリーフで4試合に登板。スーパーRの台湾戦(東京D)では3イニングのロングリリーフで勝ち投手にもなった。チームでの先発とは異なる役割だったが「1年目、いろいろ経験させてもらっていたので、それがすごく生きてました」。開幕投手から抑えまで経験したルーキーイヤー。ビッグボスの起用に応えた経験が生きていた。
代表から持ち帰ったものもある。キャッチボールでは、さっそく「宏斗から教えてもらった」と話しながら変化球を試投。「スプリット。真っすぐにより近い感じで、来シーズンに向けて改良していきたい」。今季までの140キロ前後のフォークを、145キロ前後のスプリットに改良し、より真っすぐと見分けがつかないボールを目指していく。
代表でも落ちる球を武器にする選手が目についた。“新球”について「武器にしたいですね。日本代表の選手もみんな落ち球がいい選手ばかり。成績を残していく上では必要な部分」とうなずいた。28日には、30日のファンフェス(エスコン)で清宮幸らと披露するダンスを約1時間みっちり練習。「おのおの、しっかり練習できています。今回は、また違った演出もあるみたいなんで」と予告した北山。野球でもダンスでも進化を続け、ファンを魅了していく。