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賞金王争いは1位・平田が死守か、好相性・金谷が逆転か、それとも岩田の経験値か…牧野裕氏の見解

スポーツ報知 2024年11月30日 6時10分

◆報知新聞社主催 男子プロゴルフツアー メジャー最終戦 日本シリーズJTカップ 第2日(29日、東京よみうりCC=7002ヤード、パー70)

 賞金ランク首位の平田憲聖(24)=エレコム=が4バーディーを奪い、唯一のボギーなし。66で2アンダー10位に浮上した。首位と6打差の17位から出た賞金ランク2位の金谷拓実(26)=Yogibo=が、通算4アンダーで5打差の4位に急浮上。12位から出た賞金ランク4位の岩田寛(43)=フリー=は5バーディー、2ボギーの67で通算3アンダーに伸ばし、トップと6打差の7位に浮上した。

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 風も弱く穏やかな暖かい一日だったが、東京よみうりCC特有の起伏の激しいグリーンが難しさを演出した。前日午後の強風で乾いて硬さと速さが増した。グリーンを狙うショットでミスをすると、傾斜で難しいアプローチやパットを強いられてボギーが出ていた。昔から「下りの2メートルよりも上りの4メートルの方が易しい」と、選手が口にしてきた伝統的なピン位置も多かった。

 そんな中で平田は30選手唯一のボギーなし。前日最下位だったフェアウェーキープ率は85・714%に改善。賞金ランク1位の気負いもなく、落ち着いて安定したプレーが戻った。賞金ランク2位の金谷は得意のパターで3、5番で15メートルのバーディーパットを2発沈めて勢いに乗った。過去3度出場していずれもトップ5入りと好相性。残り2日で5打差は、逆転賞金王どころか優勝を狙える位置と言える。

 43歳の岩田も見逃せない。序盤で連続ボギーも、巻き返して首位と6打差に食らいついた。前週も優勝して調子も良く、9度目の出場でコースも熟知。経験がものを言うコースだけに、優勝争いに加わってきそうだ。(プロゴルファー・牧野 裕)

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