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SVリーグ7連敗中の東レ静岡を早大出身アウトサイドヒッター重藤トビアス赳主将と山田大貴が救う

スポーツ報知 2024年11月30日 7時47分

 バレーボール・大同生命SVリーグ男子で9位の東レ静岡は、30日から沼津市の香陵アリーナで最下位の10位・V北海道と2連戦を行う。前身のVリーグから記録が残る2000年以降では最長となる7連敗中。ともに早大出身のアウトサイドヒッターで1学年違いの23歳コンビ、重藤トビアス赳主将と山田大貴で長いトンネルを抜ける。

 10月26日、敵地でのV北海道戦を最後に白星から遠ざかり、ここまで2勝10敗。“裏天王山”の初戦を落とせば最下位に転落する可能性もある。「自分たちのプレーに変わりはないが、負け込むと気持ちが落ちる。2連勝して反撃ののろしを上げたい」。ルーキーの山田はチームを鼓舞するように言った。

 連敗の始まりは、21年東京、24年パリ五輪ブラジル代表でオポジットのアラン・ソウザ(30)がコンディション不良で離脱してからだった。一度復帰した11月2日の愛知戦以外は重藤が代役で先発。攻撃に専念するソウザと違い、得点源となった山田を守備で支える。ソウザ復帰のメドは見えているが、阿部裕太監督(43)は「戻ってきても、すぐにフル出場は難しい。(ソウザ離脱中の)重藤のプレーはプラス評価なので、うまく切り替えて使っていく」と話す。

 山田はチーム最多の167得点を挙げているが、リーグ全体では14位。攻撃力が乏しいのは確かだ。7連敗中、奪ったのは3セットのみ。重藤は「接戦の中、最後を決めきる力がない。それは、大貴に攻撃が集まると読まれている。僕の打数や決定率を上げ、誰が攻撃するか分からないようにしたい。チームプレーではあるが、山田と自分の連係が、勝利につながってたらうれしい」と切実な思いを口にした。

 強打が持ち味の山田も16、17日の名古屋2連戦で「軟打を交えたら効果があったので継続したい」と光明を見いだした。昨季までの主力が抜け、転換期を迎えたチームが苦境に終止符を打つ。(伊藤 明日香)

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