今年4月にフジテレビに入社した新人の上垣皓太朗アナウンサーが30日、レギュラー出演している「めざましどようび」(土曜・午前6時)に生出演した。
上垣アナは「新人上垣アナの実況してみた!」のコーナーで千葉市の泉自然公園から生中継。鮮やかな紅葉をミュージカル「サウンド・オブ・ミュージックの名曲「マイ・フェイバリット・シングス」にのせてリポートした。「秋のミュージカルがもう始まっています、こちらでは」「近くで見るとアントシアニンの色素まで見えてくるんじゃないか」など伝え、両手を広げて橋を渡りリズミカルにリポートした。
この中継にスタジオでMCを務める同局の生田竜聖アナは「BGMも風景もあいまって最高でしたね」と感動。西山喜久恵アナは「上垣さんの何か…ちょとこうミュージカル見ているような気分でした」と絶賛していた。これに上垣アナは「ホントですか!私も秋のミュージカルの仲間入りということで」と喜びを表していた。
西山アナらについて上垣アナが「めざましどようび」に出演した際、上垣アナの容姿を揶揄(やゆ)されるような動画が一部で批判を集めていた。29日に同局の港浩一社長は定例会見でこの問題に「多くのご意見、ご指摘をいただきました。制作側は上垣アナウンサーのデビューの奮闘ぶりを伝えたいという思いで動画を公開したと聞いています」と説明。「ご意見ご指摘を真摯に受け止めて、今後もより一層コンテンツ制作に留意していきたいと思いますが、阿部華也子さん、西山(喜久恵)アナ、生田(竜聖)アナは誠実で後輩思いで優しいアナウンサーたちです。これからも温かく見守っていただければ」と述べた。
定例会見の司会は西山アナが務めた。「せっかくのご質問なので」と発言を促された西山アナは「不快な思いをされた方がたくさんいらっしゃったことを私、そして生田アナ、阿部華也子アナも本当に深く受け止めています」とコメントした。
動画での会話の背景について「上垣アナは本当に大切な後輩で、研修の頃から知っているアナウンサーであり、さすがにデビューの時に緊張が見られましたので、その緊張を解こうと思いあのような表現になってしまった」と説明。「普段から本当によく知っていて、きちんとした上垣アナの格好と違う『27時間テレビ』のTシャツだったので、あのような表現になってしまったんだと思います」と語った。
西山アナら3人、番組スタッフは上垣アナに直接謝罪したという。「彼は本当に戸惑っていたんですけれども、むしろ私たち3人のことをすごく心配してくれまして、その誠実さというかその気持ちに私たち3人が本当に助けられました。上垣アナを含め、若手のアナウンサーが気持ちよく仕事を進んで前向きにできる環境を整えるのが先輩の役目だと思っておりますので、これからも『めざましどようび』は今のメンバーで仲良く明るく頑張っていきますので、皆様には温かく見守っていただければ」とコメントしていた。