女優の尾野真千子が29日放送のTBS系「A―Studio+」(金曜・後11時)に出演。沖縄移住、再婚について語った。
1997年にデビューした尾野は沖縄・今帰仁村(なきじんそん)に住み、21年に結婚した夫とともに「昭和居酒屋 北山食堂」を切り盛りする「おかみさん」でもある。転機は芸歴20年を迎えた頃で「私、何してんねやろな」と考えてしまった。「芝居は好きだけど、モヤモヤモヤモヤしてた。テレビに出続けないと忘れられてしまうとか考えすぎた。1回こういうのを全部取り払いたいし、違うことを自分の中に入れたい」と事務所の社長に訴えたところ、「じゃあ、撮りますか。なんか自分が思うもの」と提案された。
そこで理想の場所に理想の家を建てることを思いつき、事務所社長の出身地である沖縄で場所探しへ。同行した知人に「今帰仁村に知っている人いるぞ」と言われて再会したのが、以前、当地でドラマの撮影時にコーディネーターをしていた現在の夫だった。「帰」の文字が入った地名もあいまって「いろんなことが重なった。帰ってきたとか。自分の中でどんどん重なって、ちゃんと1本の木になっていったような気がした。私、帰るとこ、ここなんかも、って」と気付いたという。
沖縄で家を建てようと決めると、知名度や露出への不安は一掃された。仕事や収入が減っても「私は芝居がしたいから、自分が思うことに突き進もう。そのために仕事、お金が減っても、そんなことどうでもよくない?バイトすればいいし」と考え、移住を決断。モヤモヤしていた時期は「キツネ」、今は「たぬき」と穏やかになったことを、自らの表情の変化で表現した。
現在はTBS系連続ドラマ「ライオンの隠れ家」(金曜・後10時)で6年ぶりに同局連ドラに出演中。東京と沖縄を行き来し、沖縄の家は那覇空港からバスで3時間かかるが「苦じゃない」と笑っていた。